오에 겐자부로의 『아름다운 애너벨 리 싸늘하게 죽다』로 보는 전후 50년 = 大江健三郞『蠟たしアナベル·リイ總毛立ちつ身まかりつ』から見る戰後50年

다국어 초록 (Multilingual Abstract)

『蠟たしアナベルリイ總毛立ちつ身まかりつ』のサクラは一人でありながら四人の役割を果たしている. その一つは性的人間の一部分を擔當していたアナベルリイであり, 二つ、三つは强權に確執をかもす志を表出するコ一ルハ一スの妻リスベトとメイスケの母、最後は强姦され, 長い間苦しんで來たが, 自分の力で立ち直ったサクラ本人である。性的人間と强權に確執をかもす志という性質は實は大江健三郞の戰後文學を說明するのに欠かせない言葉である. この硏究では『蠟たしアナベルリイ總毛立ちつ身まかりつ』が大江健三郞の登壇５０年記念作であるゆえに大江文學の戰後民主主義にどのような變化を見せているのかを探してみた。大江の初期文學で見られる戰後民主主義の特徵は＜失望、逃亡, おずおず, ３０秒, がっかり＞など性的人間の言葉である. しかし『蠟たしアナベルリイ總毛立ちつ身まかりつ』の言葉は違う. そこには＜不當、武力反亂, 怒り, 一揆事件, 權力自體の交代＞などの言葉がいて自分に起きた不條理な事件に怒りを表現し, 立ち上がろうとする意志がある. 『蠟たしアナベルリイ總毛立ちつ身まかりつ』のサクラには自嘲も卑怯も非難もない。彼女には餘裕があって率直さがある。そして自分の痛みに目を逸らさず向き合った. その結果、彼女はさやの女人たちと一徐に公演ができて一つになれた。サクラには性的人間の悲しみはあるが、性的人間の特徵は見えない. サクラの持っている力こそが戰後５０年, 大江の戰後民主主義が變化してきたしるしであろう.