산기풍자(山崎豊子)의 『부모지대(不毛地帶)』에 나타난 패전군인 영웅 만들기 = 山崎豊子の 不毛地帶 における敗戰軍人英雄造り

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この論文は山崎豊子の小說『不毛地帶』における主人公の逸岐正とそのモデルの瀨島龍三のシベリアでの行跡を比較檢討することで、敗戰軍人の逸岐正を戰後の經濟發展に於ける英雄として仕立てていく過程を明らかにするのを目的としている. 第一, 終戰當時の逸岐は大本營作戰參謀で, ソ連軍との停戰交涉でも日本軍の早期歸還を主張するなど、帝國軍人としての機槪を失っていなかったのとは異なり, 瀨島は關東軍參謀で,　また當時日本は居留民を含む關東軍を滿州に殘留させる計劃を持っていた. 第二,　東京裁判に出廷した際, 逸岐はソ連軍の脅迫にも關わらず家族に會わなかったが, 關島は會っている. 第三, 逸岐が民主運動に抵抗してシベリアで重勞動に動員されていたとき, 關島は第7006收容所でソ連のためのスパイ敎育を受けていた. 第四, 逸岐が戰犯として苦しい日を送っていたその時, 關島は收容所の團長となって豪華な生活をしていた, 作品における主人公の逸岐とそのモデルの關島との距離は作家の意道的な構成によったもので、シベリア抑留から歸國した以後の逸岐の人生、特に軍で身につけた作戰力と情報分析力を發揮して國家發展に貢獻する活躍ぶりに愛國的意味を極大化する效果を高めている.